ドローンとは
さて、ドローン（Drone）とは、本来、自立制御された無人機のことを指しています。構造としてのプロペラ式であるかどうか、それどころか、航空機であるかという意味も含まれていないのです。つまり、自立制御された無人機ならば、空を飛ばずに地上を走行するようなロボットなどでもドローンと呼ぶことになるのです。
そうなると、お掃除ロボットのルンバもひょっとしたらドローンの一種ということになるのかもしれません。しかし、そう考えると、何かやはり区分がいよいよわからなくなってしまいそうですね。
もう少し現実的な狭義にすると、ドローンは、コンピュータ制御によって自律制御、自立飛行する無人航空機（UAV・Unmanned Air Vehicle）のこととなります。やはりこれももともとは軍事目的で開発されたわけです。それが近年になって商業的、民間利用の領域に広がっているのです。
タイプとしては、ローター（回転翼）を複数搭載したいわゆるマルチコプター型が主流で、ホビー用として空撮などを楽しむなど一般向けに販売されているのもこのタイプです。ただし、自律制御、自立飛行というわけではありません。あくまでも外観だけです。
実際としては現在も軍事で利用されているわけで、アメリカ軍では最新鋭の無人偵察機として、イラク戦争の時でも戦闘に使用されています。商業用で商品配達のために、Amazon、Google、ドミノピザなど大手各社が運用を計画しています。